ロンドン市場は、やや円売りの動きが優勢。この日は日本株・アジア株に続いて欧州株や米株先物が堅調に推移。リスク警戒感が緩和されている。週末を控えて先物に買い戻しが出ている面もありそうだ。為替市場では東京市場でドル円、クロス円が下押しされる場面があったが、ロンドン時間に入ると上昇に転じている。ドル円は127円台後半から128円台前半へ、ユーロ円は135円付近から135円台後半へ、ポンド円は159円台前半から160円台乗せまで一時買われている。ドル相場は前日からのドル安水準を踏襲しており、ユーロドルは1.06手前、ポンドドルは1.25手前水準まで買われたあとは、高止まりとなっている。この日発表された4月英小売売上高は予想外の上昇となり、対ユーロなどでポンド買いの動きがみられたが、足元ではポンド買いは一服している。
ドル円は128円近辺での取引。東京市場では一時127.53レベルまで下押しされたが、ロンドン時間にかけては買いが優勢になっている。欧州株や米株先物が反発しており、リスク警戒感が一服。米債利回りもやや上昇。ドル円は128.30近辺まで一時買われた。
ユーロドルは1.05台後半での取引。前日の上昇の流れを受けて、きょうは1.05台後半に高止まりしている。ロンドン序盤に1.0555レベルまで下落したあとは、1.0598レベルまで買われた。ただ、1.06台乗せには至らず売買が交錯している。ユーロ円は135円近辺で下値を支えられており、一時135.80レベルまで高値を伸ばした。足元では135円台前半へと小緩んでいる。対ポンドでは売り先行も、値動きは続かず揉み合いに。ECB当局者からは7月利上げ開始を支持する発言がみられたが、市場には織り込み済みとなっており、特段の反応はみられず。
ポンドドルは1.24台後半での取引。ロンドン朝方に1.24台半ばから1.2497レベルまで上昇した。4月英小売売上高が前月比+1.4%と市場の小幅低下予想に反する強い結果となったことに反応。しかし、買い一巡後は1.24台後半での揉み合いが続いている。ポンド円は東京市場で159円台割れとなる場面があったが、ロンドン時間にかけては買い優勢に転じている。序盤には160.20近辺まで高値を伸ばした。足元では159円台後半へと上昇一服。ユーロポンドは0.8490付近から0.8460台まで下落したあと、下げを消す動きとなり方向性に欠ける振幅となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明