ドル円は一時148.47円まで上昇後、鈴木財務相発言で軟化 今夜のSF連銀総裁の講演を最後にFRBブラックアウト入り
きのうの堅調な米雇用指標やFRB高官の発言を受け米早期利下げ観測が一段と後退。
アトランタ連銀総裁は、最初の利下げは第3四半期になると予想しているとコメントした。今夜はサンフランシスコ連銀総裁が2カ所で講演を行う予定。なお、SF連銀総裁の発言を最後にFRBは2月1日までブラックアウト(金融政策に関する発言自粛)期間に入る。
来週の日銀会合では政策修正はないとの見方が強い。
今朝発表された日本の昨年12月の消費者物価指数は前回から伸びが鈍化、コアCPIは22年6月以来の低水準となった。エネルギー価格の下落や価格転嫁が和らいだことが影響した。
米早期利下げ・日銀早期マイナス金利解除の観測後退で、ドル買い・円売りは来週も続く可能性。ドル円は再び150円に乗せると予想する声も聞かれる。
19日の東京市場でドル円は一時148.47円まで上昇、きのうの高値148.30円を上回った。ただ、鈴木財務相が「為替相場を注視している。ファンダメンタルズを反映して推移するのが重要」との発言を受け、軟化している。
きょうの中国株は軟調、きのう後場に急反発したのは政府系ファンドの介入だったもよう。きょうは中国最大の証券会社がすべての投資家に対し空売りを禁止したと報じられているが、株価が下げ止まる可能性は低いだろう。
中国株安が続いているが、為替相場への影響は限定的。マーケットは日米金融政策を注視。来週は日銀会合に米GDP速報値、ECBとカナダ中銀もある。また、ネットフリックスにテスラ、IBM、インテルなど米主要ハイテク企業の決算が始まる。そのほか欧米の製造業PMI・非製造業PMIがある。国内では24日に「経団連労使フォーラム」が開催され、春闘が事実上スタートする。
みんかぶ(FX)