【本日の見通し】ECBは現状維持見込み、米GDPは底堅さ示すか
ドル円は昨日一時下げる場面が見られたが米購買担当者景気指数(PMI)が予想外に前回から改善。特に製造業の改善が目立つ中でドルの買い戻しが見られ、それまでの下げ分を解消する動きを見せた。先行性の高いPMIの好結果は今後の利下げ開始期待を抑え、この後も比較的ドルがしっかりの展開が見込まれるところとなっている。
147円台を中心に148円台回復を意識する展開が見込まれる。
注目の米第4四半期GDPは、前期の強い伸びからは伸びが鈍化も前期比年率2%が見込まれている。6四半期連続で節目の2%以上と米景気の底堅さを示す形となりそう。小売売上高や米小売業協会などの売り上げ調査から、個人消費の勢い継続が示されており、全体を支えてくると期待される。ブレの大きい在庫動向次第では予想を下回る可能性もあり、注意は必要。
強めの数字が出てくると、ドル高の流れが強まる可能性が高い。
ユーロは今日のECB理事会にらみ。基本的に現状維持が見込まれており、注目はラガルドECB総裁の会見となりそう。総裁は市場の早期利下げ期待をけん制する姿勢を示しており、今回も夏以降の利下げになるとの見通しを示してくる可能性がある。短期金利市場では4月の利下げ開始を見込んでおり、こうした見通しが先送りされるようだと、ユーロ買いにつながる可能性がある。
MINKABU PRESS 山岡和雅
みんかぶ(FX)